「へぇ、これが例の防犯福助かぁ。」
はにわの家に遊びに来た友だちが、 いつもよく話題に出ていた防犯福助を見ていた。
「うん、ふだんは静かにおじぎをしてるんだ。でもね、この間なんか、テレビですごく面白い映画を放映てたから見入っていんだけど、ちょうど盛り上がって目がはなせないとき、ぴん ぽーんとチャイムがなったんだ。でも、一番いいところで目が離せないから居留守使っちゃえ! と思って、チャイムの音を無視してテレビに熱中してたんだけど、この防犯福助のやつがさぁ。」
防犯福助は、はにわがテレビに熱中するのを邪魔するかのごとく、防犯福助は大きな声で、
「お客さんですよ! 早くでないと!早くぅ!居留守なんか 使っちゃだめですよ!早く、早く!お客さんに失礼でしょ!」
と、テレビの音が聞こえなくなるくらい、大きな声で叫ぶので、はにわはとてもテレビに集中できなかったらしい。ちっと思い、仕方なく応対に出たのだった。
「そんなことが何度もあったんだ。防犯福助なんだから、防犯だけしてればいいのに、おせっかいばっかりでさぁ・・・。でも、自分にも非があるし、ちゃんとお気に入りの壷も守っててくれるんだから、いいだけどね。」
「へぇ。正義感が強そうで、いい防犯福助だね。」
「うん、そうなんだ。この間も、夜中、泥棒がはいったみたいだけど、防犯福助が騒いでくれて、事無きを得たんだ。」
「へぇ、これがそのきみの大のお気に入りの壷かぁ。確かに、なかなかいい壷だね。」
「うん。あ、今、お茶いれるね。」
はにわはお茶を入れに台所にいった。 |