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色落ちセンサー
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これは、ハンカチ集めに凝っている、とあるはにわの物語である。 |
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「この紫のハンカチもなかなかだけど、でもやっぱり一番は、このハンカチだよね。 薄い水色が最高にきれいなんだよね。」
はにわは、今買ったばかりのハンカチを見て、ご機嫌だった。
「うふふ、使うのがもったいないけど、でもせっかくハンカチとして存在しているんだから、使わないともったいないよね。へへへ。」
はにわは、買ったばかりのハンカチを丁寧に使って、幸せいっぱいだった。
「さてと、洗濯しよっかな。使用済みのタオルと、えっと、おろしたての紫のハンカチと水色のハンカチっと。」
はにわは自動洗濯機にタオルやハンカチを放り込み、スタートボタンを押し、その場を離れた。 |
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ぴー、ぴー、ぴー。 テレビを見ていたはにわは、洗濯機が洗い終わったサインを聞いて、洗濯機のところへやってきた。
「早いとこ干さないと、しわしわになっちゃうもんね。」
うきうきしながらふたを開けて洗濯モノを出した瞬間!
「っぎゃー!!!うっそでしょぉ!??」
はにわが手にとった水色のお気に入りのハンカチには、紫色の大きなシミがにじんでいたのだった。
「お気にの紫のハンカチが色落ちしたんだぁ!すっごいショックぅ!」
はにわはむちゃくちゃショックを受けて落ち込んだ。
そのとき、つけていたテレビから通販のCMが流れたのだった。
色落ちでショックを受けているあなたに朗報! 色落ちセンサーで洗濯前に色落ちするかどうかをチェック!
これでお気にいりの服も色落ちの被害に合わずに済みますよ!
はにわは聞き逃さなかった。半泣きしながらその通販の電話番号を控え、急いで電話をして購入した。
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数日後のある雨の日のこと、なんだか外に出る気もうせて家にいると、宅急便やさんが色落ちセンサーをはにわの家に届に来た。
「なんか可愛いキーホルダーだなぁ。へえー、色落ちするモノにかざすと、ぴこーんぴこーんと鳴るんだぁ。」
はにわは試しに、お気に入りの水色のハンカチを台無しにした、にっくき紫のハンカチを取り出し、ハンカチのすぐ真上に色落ちセンサーをかざした。
すると、 ぴこーん、ぴこーん! と、音がなった。
「なるほど、これなら良さそうだ。うん、うん。」
はにわは、満足した。 |
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「雨もやんだみたいだし、またハンカチを買いに行こっと。買う前に色落ちするかどうか確認したいよね。キーホルダータイプだと、かばんにつけられるから、便利便利。」
はにわはカバンに色落ちセンサーをぶら下げて、デパートに出かけた。
「わぁ!この水玉のハンカチ、可愛い!色落ちセンサーも鳴らないし、OK!」
「あれ、この黒いハンカチ、色落ちセンサーが反応してるよ。危ない、危ない。」
はにわは、色落ちセンサーで確認しながら、ハンカチショッピングを楽しんだ。
「色落ちセンサー買ってよかったぁ。」
はにわは、大満足だった。 |
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帰り道、はにわは雨上がりの水溜まりを避けながら歩いていると、メロンを売る露店を見つけた。
「メロン、安いよ、お土産にどう?」
おぢさんが、おいしそうなメロンを売っているのだ。
「うわぁ、おいしそう。1個1000円かぁ。」
「おおまけに負けて、500円にしちゃうよ、どう?もってけ!ドロボウってぇんだ!」
「えええ、500円!?買っちゃおっかなー。」
ほとんど買う気満々で躊躇しながらメロンを手にしたときだった。
ぴこーん、ぴこーん!
「えええ?なんで色落ちセンサーが???」 |
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と思った瞬間、通りがかった車が雨上がりの水溜りの上を、ばちゃ!っとやってしまい、はにわめがけて水がどばっと飛んできた。
「うわわぁ!冷たぁい!びちゃびちゃだぁ!」
はにわはびちゃびちゃになりながら、はっと手を見ると・・・手が薄い緑色になっていて・・・。
そして、よく見ると、手にしていたはずのメロンから緑色が抜けて、白い肌になって・・・。
「わぁぁぁ!」
はにわは、びっくりしたと同時に一瞬にして事情が飲み込めた。
「おっちゃん!なんやこれ!紙粘土か何かを丸く作って、水彩絵の具で色塗っただけでしょ!」
おっちゃんは、ばれたか!と舌を出しながらいった。
「失礼な!重さを出すために紙粘土に石ころを混ぜて、最後にメロンの香りまでちゃんとつけてある、職人技の品なんだ。」
「なにそれー!!!」
「ってやんでぇ!!!」
おっちゃんとはにわはしばらくあーだこーだどうでもいい言い争いをしていたのだった。 |
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「あー、危ない、もう少しで偽モノメロンを買っちゃうところだったよ。色落ちセンサーに感謝、感謝。」
あなたも、偽モノメロンをつかまされる前に、色落ちセンサーはいかが?
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