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  カバンに注意!
  最近、はにわ村で起こっている事件についてのお話である。
飲み会でもあったのか、それとも仕事が大変なのか、自分の降りる駅を忘れ熟睡している間に、カバンを勝手に開けて、いたずらをされるという被害がたくさんあるようだ。その事件について、ちょっと見てみよう。
あるはにわ達が、お酒を飲みながら、世間話をしていた。
「この間、電車で寝過ごした時、やられちゃってさぁ。」
「え?きみも、やられたの?」
「そうそう。もう、すごいびっくりでさぁ。やられた!って 感じだよ。まぁ、自分がスキだらけだったのがいけないんだけど。」
「そっかぁ。気をつけないとね。」


はにわ達は、世間話に花を咲かていると、あっという間に 時間が過ぎた。
「おっと、そろそろ帰らないと。」
「そうだね、きみ、大丈夫?足元がふらついてるよ。くれぐれも、ぼくみたいに電車で寝ちゃって例の被害に合わないようにね。」
「ははは、大丈夫だよ。お酒は強い方だから、まだまだ大丈夫。」
そして、はにわ達は別れ、それぞれの家に向かう電車に乗り込んだ。
では、足もとがふらついていたはにわの様子をちょっと見てみよう。

席に座れたのをいいことに、案の定、かくんかくんと 船をこきはじめ、眠り始めている・・・・。やっぱり飲み過ぎちゃったようだ。 そして、そして、そこには、眠りこけたはにわを狙う怪しい影が...。 そんなことは露知らず、はにわはぐっすりと眠りの中に吸い込まれていった。
はにわは、駅員さんに大きく揺り動かされ、はっと目が醒めた。
「お客さん、終点ですよ。」
はにわはびっくりした。しまった!いつのまにか、寝てしまった!
そして、ふと不安がよぎった。まさか、例の被害に自分もあってないよね・・・。
急いでカバンの中を調べた。
「うわぁ!」
はにわは中を見てびっくりした。
財布もちゃんとあるし、何もとられていない。しかし、あやしいものがカバンの中に!
「し、し、しまったぁ!やられたぁ!油断してたぁ!」
はにわのカバンの中から、何の目的かわからないが、幸せそうな顔をしたカエルのぬいぐるみがはいっていた。
翌日、友だちに、カエルのぬいぐるみを入れられた話をした。
「さっき昼食を一緒に食べた友達は、 飛び出す絵本を入れられてびっくりしたらしいよ。」
「へぇ、そりゃびっくりするなぁ。ただの絵本じゃなくって、飛び出す絵本だもん。ただのカエルのぬいぐるみで良かったぁ。動くぬいぐるみだったら、むちゃくちゃびっくりするもんね。腰抜かしちゃうよ。」
「そうそう、あんまりこういう事件がとりあげられるから、最近は、模倣犯がいっぱい出て、どんどんエスカレートしてるんだって。」
「ええっ、エスカレートって、どんな風に?」
「百科事典とか、10キロのお米とか、どっしり重いものを いれられるんだって。」
「うっわぁ、すごく迷惑な話!10キロの米を持って帰るのはきついなぁ。せめて5キロにしてほしいよ。」
「全く、迷惑だよね。」
  やっぱり、今日もはにわ村は平和なのかも知れない。