まわりの音が何も聞こえなくなってしまうようなバリバリというデリカシーのない音だ。
ばりばりばり・・・。
・・・こんなはずはない。「ぽりぽり」「きゅっきゅっ」じゃない。
一緒に食事をしていたカエルに聞いた。
「ポリポリという音してないよね?」
「・・え?ポリポリしてるよ。たくあん食ってる音だろ?」
カエルは、びっくりした。これは、自分の憧れていたポリポリじゃない。
カエルは悟った。憧れは憧れのまま、残しておくべきだ、ということを。
あなたが、食堂で、誰かがたくあんを食べている横で、うっとりと音に聞き入っているカエルがいたら、
それは彼かも知れない・・・。 |