おどるはにわ幸せなトリペンギンくんちのすぐれもの カエルのこだわりお役立ち人形防犯福助便利冷蔵庫日記付きカバン素敵なグッズ

  会合発覚!

満月の夜になると、お役立ち人形は、そっと自分たちの家を抜け出し、会合へと急ぐ。身軽なお役立ち人形のこと、まず、主人に見つかることなどない。しかし・・・。
でっぷりと太ったカエルのお役立ち人形は、家を抜け出すためにどたどたと足音をたてるため、カエルは、満月の日の怪しい行動に気づいたのだった。

ある満月の日、カエルがぐっすりと眠っていると、どたどたと地面が揺れた。地震か!?とあせってカエルは目を覚まして身構えたが、はっと窓の外を見ると、でっぷりしたお役立ち人形がぜぃぜぃと息を切らして走っていくのが見えた。
カエルはむむ!と思って、後をつけることにした。お役立ち人形は、できるだけ目立たないように、すばやく走っているつもりだったが、でっぷりと太ったお役立ち人形は目立つので、後をつけるのは簡単だった。

カエルは、あまり人が来ないような広い草むらにぽつんと立つ一軒の小さな小屋に、複数のお役立ち人形がはいっていくのを見た。なんだろうと思い、小屋に近付き、窓から中をそっとのぞいてみた。
そうとは知らず、カエルのお役立ち人形は、のんきに小屋の中に入ってきた。
「やぁ。きみ、ちょっとだけ痩せたんじゃない?といっても、やっぱりまだまだ太いけどね。」
はにわのお役立ち人形がそういうと、一同、どっと笑いが起こった。
ちょうど、トリのお役立ち人形とペンギンくんのお役立ち人形の目があった。この間の会合で、毎日やることがなく退屈なペンギンくんちのお役立ち人形と、いじめられてストレスたまりまくっているトリのお役立ち人形とトレードしたのだった。
「・・・で、ペンギンさんのところで、仕事がなくってやっぱり退屈したんじゃない?」
現在トリのところにいるペンギンくんちのお役立ち人形がいった。すると、頬がふっくらして血色の良い元トリのお役立ち人形は言った。
「いや、全然なくって退屈だったけど、なんかほっとした。いいなぁ、きみは。このまま、トレードしない?きみは退屈なのがいやだったんだよね?ね?ね??ね???」
「・・・い、いや、だますのはよくないから、やっぱり元に戻るべきだよ。」
トリの家にいってから少しずつ頬がこけはじけている元ペンギンくんちのお役立ち人形は、元に戻ることを一生懸命主張した。

すると、そのとき、はにわのお役立ち人形が、窓の方を見て焦った。
「あっ!!!!」
他のみんなも、びっくりして窓の方を見た。そこには、中の様子を覗くカエルがいた。

お役立ち人形たちは焦って、人形のふりをしてすべての動作を止めた。
カエルは、あれ?と首をかしげた。さっきまで談笑していたように見えたのは気のせいだろうか?でも、まさか、お役立ち人形ってスイッチをいれないと動かないはずだよね。

ま、いっか、いっぱいお役立ち人形があるけど、自分のやつは持ってかえるか。と、でっぷりと太ったお役立ち人形を掴みあげようと思ったが、でっぷりしているのはいやだなぁ、という心理が無意識に働いたのか、なぜか隣りにいたトリのお役立ち人形を取ってしまった。

スリムなお役立ち人形はやっぱりいいなぁ、と、カエルは毎日が楽しかった。散歩にも連れて歩き、友達にも見せびらかした。

そのとき、トリは、お役立ち人形が急激にでっぷりと太っているのを見て、何がなんだかわからなかった。とにかく、こっちは仕事でストレスたまって痩せそうなのに、でっぷりと太っているのを見るだけですごくむかついたのだった。