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ニセお役立ち人形
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はにわは、ある朝、新聞を読んでいた。
なになに、最近、お役立ち人形を「にせお役立ち人形」にすり替え、金品やら冷蔵庫の中身やらをごっそりと盗み出す、
という物騒な事件があったのか。
ふぅん、そうなのかぁ。でも、まさか、うちのは大丈夫だよね。
なんて思いつつ、相変わらずお役立ち人形と一緒にパチンコへ行く日々だった。
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ある日、はにわは、この間買いだめした烏龍茶を飲もうと思って、棚の中を探したが・・・。あれ?見当たらない・・・。
確かここにしまったと思ったんだけど・・・。
そしてまた違う日、先週親戚から貰ったグレープフルーツを食べようと思って、冷蔵庫の中を見てみると・・・。
あれ?ない・・・。おかしいなぁ・・・。
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そんなある時、はにわは本を読むのに熱中していた。
ごそっ!という音がとなりの部屋から聞こえたので、はにわは、はっと気付いて音の方を見ると・・・。
大量の缶詰を袋に詰めて、忍び足で去って行こうとするお役立ち人形を見てしまった。
「あ!どうもおかしいと思ったら、にせお役立ち人形だったのか!!!!」
焦った「にせお役立ち人形」は、急いで逃げていってしまった。
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はにわは、いろんなものが盗まれていたことに気付いてショックだったが、本物のお役立ち人形もどこに行ったのか解らないのがもっとショックだった。
あんなに仲良しだったお役立ち人形が、そこにいないのだ。
すると、ぴんぽーん、と、チャイムがなった。
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誰か来たようだ。はにわは応対に出ると、お役立ち人形がそこにいた。
「懲りずにまた来たのか!出てけっ!」
はにわは、さっきのにせお役立ち人形だと思って、そう言い捨てた。
すると、お役立ち人形は、しょぼんとして泣きはじめた。
はにわは焦って、お役立ち人形を見た。
体もちょっと汚れて、なんだか哀れな姿である。
「・・・ひょっとして本物??
にせお役立ち人形の一味に捕まっていたのかい??」
はにわがそういうと、お役立ち人形は小さく頷いた。
はにわは、お役立ち人形を家の中に招きいれ、傷心のお役立ち人形をなぐさめた。
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すっかり心を許したはにわだったが、いっぱい買い込んだはずのポテチがなくなっていることに気づいた。
・・・・でも、まさか、このお役立ち人形が、とるわけないよね・・・。
最近ボケてるのかなぁ・・・・。
すると、ぴんぽーん!とチャイムが鳴ったので、急いで出ると、そこには赤ら顔のご機嫌な酔っ払いお役立ち人形がいた。
「な、なんだ!にせお役立ち人形か???」
はにわは追い返そうとした。
酔っ払いお役立ち人形は、追い返されようと、へらへらと笑いながら、はにわに擦り寄ってくる。
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「なんだよ!あっちへ行けよ!この酔っ払いめ!」
はにわは必死にまとわりつく酔っ払いお役立ち人形を振り払っている時、はにわが今朝買ってきたばかりのリンゴを大量に抱えて外へ逃げていくお役立ち人形の姿を見つけた。
はにわは、酔っ払いお役立ち人形にからまれながら、唖然とした。
・・・あっちはにせもの?・・・・ということは、この酔っ払いは???
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翌日、はにわは二日酔いで苦しむお役立ち人形に尋ねてみたところ、はっと気づいたら知らない人に連れていかれて、連日、飲めや歌えやの大宴会で、今まで盛り上がっていたらしい。
・・・はにわは、何を信じたらいいのか、解らなくなっていた。 |