ペンギンくんは、ふるさとを離れて一人暮らしをしている。
ある日、ふるさとの親戚から、ペンギンくん宛てに、段ボールいっぱいのオレンジが送られてきた。 ペンギンくんは、なかなかおいしそうなオレンジだな、と思った。
親戚の気持ちはとても嬉しかったが、しかし、今はオレンジの皮をむいて食べることを考えただけで、すごくめんどうだったので、食べるのを止めた。
皮を剥くのすらめんどくさい、ものぐさなペンギンくんのこと、そのうち、段ボールいっぱいのオレンジたちは、食べられることなく、 だんだんみずみずしさを失い、しなび始めてきた。
ペンギンくんは、なんとなく気づいていたけど、やっぱり面倒なのでそのままにしておいた。 まぁ、傷んでしまったら、さすがに食べられないから捨てるしかないな、程度にしか思ってなかった。
1つのオレンジが、自らの皮をむき、ペンギンくんの口めがけて飛んできた。 ペンギンくんは、びっくりして食べた。 うん、なかなかうまいな。 次のオレンジも飛んできた。うまい、うまい。 なんだ、最初っからそうしてくれればいいのに。 ペンギンくんは、皮を剥く手間なく美味しいオレンジが食べれて幸せだった。
・・・しかし、大量のオレンジたちは、痛む前に食べられたいらしく、次から次へと皮の剥かれたオレンジがペンギンくんの口にめがけて飛んできた。 ペンギンくんはもうお腹いっぱいでいらない、というのに、お構いなしに飛んでくる。 ペンギンくんは、食べるものか!と口をむむっと閉じても、オレンジはねじ込むように入り込んでくる。 手で口を覆っても、指の間から食い込んで入ってくる。
・・・結局ペンギンくんは、段ボール一箱分のオレンジを一気に食べてしまった。
そして、今、ペンギンくんはお腹を壊し、トイレとお友達である。