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ペットロボット ハニワの場合
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この物語は、ある動物好きなハニワの物語である。
ある日のこと、ペットロボットを購入した友達の家に遊びにいった。
「うわぁ、これがペットロボットかぁ。かっわいいなぁ。たかがロボットって思ってみても、なんだか愛らしいんだよね。」
「うん!買った甲斐があったよ。」
ペットロボットを見せびらかして、友達はごきげんである。
「わ!お手もしてる!おすわり!あ!ちゃんと座った!声も認識してるなんて、すごーい!ほんとのペットみたい!」
「うん!それにぼくみたいに、忙しい仕事を持っていると、散歩もしなくてもいいし、いろいろ世話のかからない ペットロボットは最高のペットだよね。」
「ふうん、そうかぁ。でもね、やっぱり、ぼくは本物のペットがいいんだよね。なんか、抱っこすると体温や心臓の鼓動が伝わってくるって感じがさ。」
「あー、きみはほんとに動物好きだもんねぇ。ぼくはペットロボットで満足だけどさ。最近の技術の進歩ってすごいから、ほんとに面白いんだって。」
「うーん、そっかぁ。」
ハニワは、うらやましいようなうらやましくないような複雑な心境だった。
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友達の家からの帰り道、いつも通る道沿いにあるペットショップをのぞいてみた。
「あ、いたいた、あのワンちゃん。かわいいんだよね。こっち向いてしっぽなんて振られちゃうと、もうぼくメロメロだよ。あのワンちゃんと一緒に暮らせたらいいのになぁ。でも、今の状況だと、仕事が忙しくてちゃんと世話ができないから、ワンちゃんが可哀想だし・・・はぁ・・・。」
ハニワはやっぱり本物のペットは飼えないなぁ、とがっかりしながら、特に目的もなく電気屋街によった。 |
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「あらら、いろんなペットロボットがいっぱい。いま流行ってるもんなぁ。」
犬型ロボットから、水槽を泳ぐ魚ロボット、地べたをはいずりまわる爬虫類ロボットなどなど、いろんなロボットが所狭しと店内でうごめいている。
「うーん、かわいいんだけど、やっぱりなんか物足りないんだよね。 でも、本物のペットを買って面倒をみてあげられないし・・・。 あーぁ、本物のワンちゃんを飼いたいなぁ。」
はにわは意気消沈しながら、店から出ようとしたとき、視界に魅力的なロボットが入ってきた。
「えええ!?ペットのお世話をするペットロボット?」
普通のペットロボットじゃ満足できないあなた、本物のペットの面倒を見る時間がないので本物のペットが買えない とおなげきのあなたに朗報!ペットの餌やりから散歩、しつけまで一手に引き受けるペットロボット! 今なら特別価格9万8千円!
「えええ!面倒な世話はみんなこのペットロボットがやってくれて、ぼくは、疲れて帰ってきたら、 可愛いワンちゃんを抱っこしたりボールで遊んだりするだけですむってことだよね?うわぁ!なんて魅力的な商品!」
はにわは、目をらんらんと輝かせた。
「さすが、技術の進歩ってすばらしい!ロボット業界ばんざい!」
はにわは、即申し込んで、大喜びでさっきのペットショップに戻った。
「あ!よかった!まだ売れてなかった!」
はにわは大喜びでワンちゃんを購入した。
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「うっわぁ、かわいいなぁ。」
はにわは、家でワンちゃんを抱っこして大喜びだった。
ペットロボットも電源をいれてみた。さっぱり使い方がわからなかったので、 取扱説明書をみてみた。
「あ、まずワンちゃんを認識させないといけないんだ。ワンちゃんをロボットの 目の前において、ロボットの額の小さなボタンを押すと。額のボタン?あ、この小さなボタンか。」
はにわは説明通りにワンちゃんをロボットの顔の前におき、ボタンを押した。 |
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「ペットを認識させてっと。えっと、ペットが動くとロボットもその跡を追うように動きます、か。」
はにわは、ペットを放すと、ロボットはペットの動きに合わせて動いた。
「あ!まさか、ワンちゃん・・・やっちゃった?」
ワンちゃんはカーペットの上におしっこをはじめ、はにわは焦った。
すると、ペットロボットはすばやく動いて、ペットにおしっこの場所をしつけはじめた。
「へぇ、ちゃんと様子をみててしつけまでしてくれるんだ。すごいなぁ。じゃ、次は餌をあげるモードか。」
はにわは取扱説明書通りに、餌をロボットのおなかの中にセットし、餌をあげる時間を入力した。 ちゃんと餌の時間になると、ロボットのおなかから餌が出てきて、ワンちゃんはおいしそうに食べ始めた。 |
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お散歩モードも試してみた。あらかじめコースをロボットに設定し、ひもを付けてお散歩させるのだ。
「ただ歩くだけだったら危なっかしいよね。車にひかれそうになったら意味無いし。ワンちゃんが用を足したいときにちゃんと立ち止まってくれるのかなぁ。 そのままひきづられちゃったらかわいそうだもん。マナーとして後始末とかもしてくれるかなぁ。」
はにわは、お散歩モードにして、後ろからついて様子をみていた。
車が来ればちゃんとよけ、ワンちゃんが用を足そうとすればちゃんと立ち止まり、後始末もする。はにわの心配はすべてお見通し、といった感じである。
「うわぁ、すごいなぁ。技術の進歩ってすごーい。いい買い物をしたなぁ。」
はにわはご満悦だった。これで、毎日ペットロボットにお世話を頼み、家に帰ってワンちゃんと遊ぶ。なんて幸せな生活だろう!」
はにわは毎日が充実するに違いない、と確信していた。
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「へぇ、ペットの面倒をみるロボットを買ったのかぁ。これで安心して本物のペットと暮らせるね。」
先日普通のペットロボットをみせてもらった友達が、今度ははにわの家に遊びにきて、ワンちゃんとペットロボットを見にきた。
「かわいいなぁ。いいなぁ、やっぱ本物のペットの魅力には勝てないなぁ。
・・・・あれ?きみ、うかない顔をしてるね。どうしたの?念願かなったんだよね?」
「う、うん・・・。でも、このワンちゃん、ご主人様をペットロボットだと思ってすごくなついているのに、ぼくは自分より下だと思ちゃって、全然言うこときいてくれないんだ。」
「あ・・・犬って偉い順番をちゃんと決めるらしいね・・・。やっぱ本物の犬だからこそってことなんだろね。」
「うん・・・。悩ましいところだね・・・。」
はにわは複雑な心境だった。
・・・あなたは普通のペット型ロボットとペットの世話をするロボットと、どちらがお好みですか?
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