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エコペーパー
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「いまどき、いつでもどこでもケータイでメールしたり、情報収拾したり、世の中の進歩っちゅーのはすごいなぁ。」
トリはいまどきの若者をみながらしみじみ感じながら街を歩いていた。
すると、トリは文房具屋の前でエコペーパーなる商品を見つけた。
「ん?何度でも使えるエコペーパーだと?バッテリーも要らないし電子ペーパーとは違うのか?」
トリは立ち止まり、じっとその商品を見つめた。
「値段は・・・三百円?安っ!たった三百円でエコロジーなんて素敵すぎるぜ。」
トリはいまいち使い方をよく理解できてなかったが、値段に惹かれて買ってしまった。 |
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家に帰り、トリはのんびり家でテレビを見ていた。
「なになに、心理クイズだと?りんごの絵を描いてあなたの性格を判断だと?けっ、くだらねーな。」
そういいつつ急いでペンと紙を探した。
「あっ、こういうくだらないものこそエコペーパーか!」
トリは買ったばかりのエコペーパーにりんごの絵を大きくかいた。
「なになに、ど真ん中にりんごを描いたあなたは、単純で普通の人、だと?単純で悪かったな!」 |
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トリはけっ!っと思ってエコペーパーを見ると、さっき描いたりんごの絵が徐々に薄くなりそのうち消えていった。
「うへー!すげぇ!勝手に消えた!うざいって思ったからか?そんなことまでわかるのか???」
トリはいまいち仕様がよくわからなかったが感心して見ていた。
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テレビに目をやると、トリが前から欲しかった液晶テレビ視聴者プレゼントをやっていた。
「おっ!宛先がでてる!メモメモメモ・・・。」
トリはエコペーパーにメモをとった。
「えっと、はがきはがき・・・。」
トリははがきを見つけて戻ってきてエコペーパーを見ると・・・。
「うげ!さっきのメモが消えてる!」
トリははっとした。
「・・・くっそぉ、なんだよ、エコペーパーとかかっこいい名前つけやがって、ただの色褪せしやすい紙じゃねぇか!こんなもんに三百円かよ!」
トリは一気に腹が立ったがこのまま負けるのが悔しかった。
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またテレビでは、美味しいラーメン屋特集をやっていた。
「おっ、うまそ!食いてぇ!」
トリは懲りずにエコペーパーにメモった。
「ふっ、また消える気だろ。だが、おれはちゃーんと学習するんだぜ。」
トリはにやっと笑って、複合機プリンターでコピーを取ろうとすると・・。
コピーされた紙には、”エコロジーのため、コピー禁止"という文字だけコピーされ、肝心のメモはまったくコピーされていなかった。
「げっ!そんなところに無駄に技術力使わなくても、他にがんばるとこ、あるだろがぁっ!!」
トリはこの怒りをどこへぶつけたらいいのかわからなかった。
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こんなビミョーな仕様のエコペーパー、あなたもどうですか? |